History 沿革

沿革

現場で拾い上げた小さな声の一つひとつが製品となり、フジメディカルの歴史を紡いでいます。
これまでの挑戦と今後の展望についてご覧ください。

海外の常識を、日本の現場にディスポーザブル製品導入の挑戦と苦闘

1991〜1999創業期

海外の常識を、日本の現場に
ディスポーザブル製品導入の挑戦と苦闘

海外で主流だったディスポーザブル製品を日本に導入しようと考えたが、当時の日本はリユース文化が根強く、欧米サイズの製品は日本人の体格に合わないこともあり、現場から受け入れられにくい状況だった。清潔さや安全性への意識も今ほど高くなく、営業活動は苦戦。それでも「海外にある新しい常識を、日本の現場に根づかせたい」という思いを原点に、医療従事者の声を拾いながら挑戦を続けた。

小児用を大人へ逆転の発想が突破口に

Episode 01小児用を大人へ
逆転の発想が突破口に

創業期の突破口となったのは「小型人工鼻」の導入でした。欧州では小児用として販売されていた製品を、大人の体格が小さい日本でも使えるのではないかと着目。軽量で回路への負担も少ないことから大学病院を中心に採用が広がり、認知を大きく高めました。「日本の現場に合う」という発想が功を奏し、現場起点での提案が成功した最初の事例となりました。

1991

  • 株式会社フジメディカル設立

    医療機器・医療材料の専門商社として営業開始。関東の医療機関を中心に現場に通い、
    要望を拾い上げる泥臭い営業で販路を少しずつ広げる。

「コスト重視」へと変わる市場全国展開と医師との共同開発に着手

2000〜2010発展期

「コスト重視」へと変わる市場
全国展開と医師との共同開発に着手

2000年代に入ると、製品採用の基準は「関係性」から「コスト重視」へと移り変わり、営業スタイルも医師中心からディーラーとの連携へと広がった。薬事法改正による高コスト化や価格競争の激化といった逆風の中、フジメディカルは全国に営業担当を配置し、消耗品特有の“すぐ駆けつける”対応力を整備。首都圏から全国へと営業網を拡大し、存在感を強めていく。

大学病院と挑んだ低流量麻酔の課題解決

Episode 02大学病院と挑んだ
低流量麻酔の課題解決

ある大学病院の教授から「低流量麻酔時に有害物質が発生する」という課題が持ち込まれました。そこで導入したのが炭酸ガス吸収剤「アムソーブ」です。高価で普及には時間がかかったものの、文献に裏打ちされたエビデンスを武器に営業を展開。この取り組みは、“現場と共同で新しい選択肢をつくる”姿勢を明確にした転換点となりました。

価格競争に打ち勝つための道 小さな声を聞き逃さない営業

2011〜2019成長期

価格競争に打ち勝つための道
小さな声を聞き逃さない営業

ディスポーザブル製品の需要が急増。その一方で、キット化製品の台頭や共同購入の普及により、価格競争は一層激しくなった。フジメディカルは大手と同じ土俵ではなく、医師のアイデアを形にする「ニッチな製品開発」で存在感を発揮。「100人に1人にしか必要とされなくても意味がある」という考え方で、独自の付加価値を積み重ねた。

過去に共同開発した製品が時代とともに注目され始める

Episode 03過去に共同開発した製品が
時代とともに注目され始める

ある大学病院の医師との協働で生まれた「シバホルダ」「エコーカバー」は、その象徴です。発売当初は売れ行きが伸び悩んだものの、安全意識の高まりでエコーを使用する手技が増えたためエコーカバーの売上が増加し、フジメディカルの売上の柱となる製品に成長。小さな現場の課題に応えた製品が、のちに業界全体のスタンダードになりました。この経験がフジメディカルの開発姿勢をさらに強めました。

2011

  • 製品

    「アブバイザー」「アンギオパワーシリンジ」「ラングフルート」「ガーゼカウンター」など多数製品を新発売

2012

  • 製品

    「人工鼻・フィルターシリーズ」「ファインアトマイザー」「エコー プローブカバー」
    「ディスポーザブルエンドキュレット」など、感染対策・呼吸系・婦人科向け製品を拡充

  • 製品

    「Euro-Med」シリーズ(生検鉗子・キュレットなど)を本格展開

2013

  • 本社を東京都新宿区四谷へ移転

  • 製品

    「エコープローブカバーII」「Euro-Med生検鉗子」「シバホルダ」新発売

2014

  • 製品

    「シバガイド(ソノサイト用ニードルガイド)」「コニックス滅菌ゲル」新発売

2017

  • 製品

    「サヌキ エアウェイ」新発売(多用途な口腔咽頭エアウェイ)

2018

  • 製品

    「Milexペッサリー(ゲルホーン・キューブタイプ)」「膣ダイレーター」「中濃度酸素カプノマスク」など複数製品を新発売

2019

  • 製品

    「酸素マスク(スイベルコネクタ)」「シュアスペック膣鏡」「ソノサイト用シバガイド」など展開

未曾有のパンデミック 幅広い製品ラインナップが会社を救う

2020〜2023コロナ禍

未曾有のパンデミック
幅広い製品ラインナップが会社を救う

新型コロナの流行により営業活動は制限され、病院への訪問が難しくなった2020年。その一方で輸入製品の欠品や値上げが相次ぎ、多品目を扱う強みから特需が発生。これまで販売していた製品が、社会変化に伴って改めて評価される場面が増えた。営業活動が止まるピンチの中、自分たちを救ってくれたのは「幅広い製品ラインナップ」であった。

小さなニーズに応えてきた製品が医療現場医療現場のあたりまえに。

Episode 04小さなニーズに応えてきた製品が
医療現場のあたりまえに。

エコーカバーやファインアトマイザーは、発売当初は代用品やニッチ用途で十分とされていましたが、感染対策や経鼻内視鏡の普及に伴って市場が拡大。さらに在宅診療の広がりで「トラキライフ」も需要が急増しました。時代の先を見据えて用意していた製品が、現場の変化に合わせて一気に主力製品へと育ったのです。

2021

  • 製品

    「経鼻エアウェイ(スプリット・標準タイプ)」新発売
    ※医療従事者との共同開発製品

  • 製品

    「スリット入り胃管挿入ガイド」新発売
    ※医療従事者との共同開発製品

  • 製品

    「シャープセイフ」容器・内蓋に再生プラスチックを使用開始

  • 製品

    新型コロナワクチン接種に伴い、医療用廃棄物容器・エアウェイ・人工鼻などが接種会場に採用

2022

  • 製品

    「スーパーアトマイザー(創部洗浄キット)」新発売

  • 製品

    「ドレナージバッグ」新発売(胃排液用)
    ※医療従事者との共同開発製品

2023

  • 製品

    添付文書の電子化対応を案内(薬機法改正に対応)

吉川化成との融合で広がる可能性「現場の声」が「製造のアイデア」に

2024〜 転機

吉川化成との融合で広がる可能性
「現場の声」が「製造のアイデア」に

2024年、フジメディカルは吉川化成グループに参画。これにより「現場の声を聞く」だけでなく、「その場で製造の選択肢を提示できる」体制が実現した。開発スピードと提案力は飛躍的に高まり、これまで以上に現場に寄り添ったものづくりが可能となっている。

現場と製造をつなぐ“即応する開発体制”

Episode 05現場と製造をつなぐ
“即応する開発体制”

婦人科領域の先生との打ち合わせでは、これまでなら漠然としたアイデアで終わっていた議論が、吉川化成の技術者が同席することで即座に具体化。素材や加工方法まで含めた提案がその場で出せるようになり、医師のイメージが一気に形になっていきました。現場と製造をつなぐ新しい関係性が、ここから始まっています。

2024

  • 吉川化成グループの一員に

    開発・供給体制を強化し、次世代の医療機器づくりへ。

Future

Future未来

見過ごされていた声に耳を澄まし、 新しい提案をかたちにしていく

フジメディカルは、価格だけに左右されない「価値で選ばれる製品づくり」を追求します。婦人科や内視鏡領域といった未開拓分野に挑み、「製品名がメーカー名を超える」存在へ。これまで「100人に1人しか必要としない製品でもいい」という信念のもと、医師や看護師の小さな声に耳を澄ませてきました。その積み重ねが、やがて医療現場の常識を変える「名作」を生み出すと信じています。